どうもカカオです。
今回は、ゲームが大流行して以降、ある種のリセット思考が広がってしまったのではないかな、ということについて思うことを書いてみました。
自分を省みて思うことですが、実はかなり面倒くさがりだったり怠け癖があります。
ですので、何かあると楽な方向に進みながら、奇跡みたいに物事がうまくいくことを願っていたりします。
それでも何も起こらない時に、どこかでゼロからやり直したい、と思ってしまうことがあります。
このゼロからやり直したいと思うことを、本記事では「リセット思考」として使用します。
このリセット思考が生まれたのが、ゲームの大流行からじゃないかと思っています。
僕が子供の頃はちょうどファミコンとかスーパーファミコンとかが発売された頃でした。
我が家は購入しなかったのですが、幼稚園や小学校低学年の頃の友達にはいくつものソフトを持っている人もいました。
僕も友達の家に行ってはゲームをやらせてもらったりしていて、うらやましいと思うことも多かったけど、どうしても欲しいと言う程でもなかったと思います。
しかし、自分が小学生高学年になった頃、両親がゲームボーイを買ってくれたんですが、さすがにその時は本当にドハマりして、しかも携帯できる大きさだったので、隠れてかなり遊んでいました。
そこからはゲームに夢中になり、さらにはスーパーファミコンをとプレイステーションが我が家にやってきたので、さらにのめりこんでいきました。
家庭用ゲームが大流行してから熱中する子供が増えて他のことに手がつかなくなったりしたことで、ゲーム脳という言葉が作られ、子供たちへの影響が心配されました。
それほどまでにゲームは社会現象になり、社会問題として扱われるようになっていました。
※ちなみに悪影響として、脳の前頭葉の働きが弱まるとの報告があるそうです。
現実とゲームとの区別がつかなくなるとか色々言われていましたが、モチベーションを下げる要因の1つとしてリセット思考があるかなーと思います。
リセット思考にも色々あると思いますが、この場合は状況をゼロにするような奇跡が起きることを期待する思考、と定義したいと思います。
例えばゲームで予定通りのルートで進めなかったり、期待していたアイテムが手に入らなかったり、あるいは誰かに奪われたり。
自分のやりたいように進まなかった時に、リセットしてセーブポイントから、もしくは最初からやり直す、ということがあると思います。
ゲームだからこそできることであり、現実では決してできないことです。
何度でもリセットをしてやりたいようにやり直す、というのは誰でも持つ願望です。
ああすればよかった、こうすればよかった。
ああしなければよかった、こうしなければよかった。
やった後悔もやらなかった後悔も、誰しも持っているものです。
この後悔が悪い方向に転じると、モチベーションが下がったまま、リセットされないかと起きない奇跡への希望を抱いてしまいます。
しかも、このリセットは頭の中だけで考えることなので、自分の都合のいい年齢からやり直せないか、などと無駄に考えます。
シンプルに現実逃避なので、打開策を考えたりするわけでもなく、ダラダラと現状を浪費してしまう。
このリセット思考、自覚してないうちは自分以外に原因があると思いがちなのですが、自覚すると結構辛いものがあります。
自覚は、現状を打破したいとか、将来こうなりたいという目的や夢を持った時、つまり自分を変えないと実現できないと理解した時に苦しくなります。
自分の意志の弱さや、やる気を維持できない精神力を嘆き、あるいは少し行動できたとしても習慣になるまで継続できず、結局やらなくなり、もうダメだと思い込む。
そうして自分では解決できないと決めつけて、外からの奇跡的な何かでゼロからやり直したいという思考に行きつくのではないかと思います。
最近、異世界転生モノの漫画やアニメが多いのも、現実世界に悲観するあまり、誰も知らない別の世界に転送してゼロからやり直したい、というニーズの現れじゃないかという気がします。
とにかく、自分では現状を変えられないから誰かに変えてほしい。
リセット思考の行きつく先は他力本願であり、自分を卑下して自主的な行動から遠ざけてしまうのではないかと思っています。
ちなみに、リセット思考は自分もよく発動するのでわかるつもりです。
そしてもちろん、誰も助けてはくれないことも理解しています。
思考は行動を促しているのに、体がノッてくれないような感覚。
思考と体を繋げる練習として、今はゼロ秒思考のメモ書き(思考が浮かぶままにメモを取る)と、行動までの5秒ルール(思いついたら即行動)を意識して、夢や目標を都度思い浮かべて行動に移すように頑張っています。
まだ検証段階なので改善方法とかではないですが、上手くいったらまた記事にしょうと思います。
ではまた。
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